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4月16日にドビュッシーの講座をした時、ミケランジェリの演奏を参考として使った。そして、この記事を書こうとしてYoutubeを検索したら、このソナタを発見したので聴いてみた。あまりベートーヴェンの初期ソナタを弾いているイメージがなかったので、面白いなと思ったのだ。

Op. 2-3は2-2に引き続いて相当難易度が高い。長いし、大きい。出だしは三度で緊張する始まりだ。シフはこの始まりを「面白い」と言っていた。確かにベートーヴェンの作品にはユーモアがたくさん込められていると思う。なんだかちょっと笑っている感じの出だし。クラシック音楽−−特にベートーヴェンの音楽はシリアスに捉えなきゃいけないという風潮はなんなのだろう。面白いと思ったって全然いいのに。

話がずれた。

まあ、しかしミケランジェリの演奏はこの曲の「面白い」一面というよりは、上品でスケールの大きい部分にフォーカスしている。このテンポの一定さは聴いていて実に心地よい。完全にメトロノーム通りというわけではない。だが、聴いている側の感覚にぴったりハマるテンポ感なのだ。聴いていて気持ち良い。初期のソナタだけど、対位法的なものをうっすら感じさせるのも、さすが。

 

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